口内炎や口の周りにできものがでると『胃が悪い?』『食べすぎ?』と思い浮かぶ方も多いと思います。
でも、その時に『胃薬を飲めばいいのか?』『消化にいい物を食べればいいのか?』など、具体的にどうしたらいいのか?わからないというのが本当のところだと思います。
また、『口唇にできた場合』や『頬の内側にできた場合』『舌にできる場合』『歯茎にできる場合』などなど、一言に口内炎と言ってもその形態は様々です。
痛みや腫れがひどい場合や何度も繰り返す場合など、自己判断は危険ですので必ず、医療機関に相談することが必要な場合もあります。 『医療機関(病院など)』への受診が必要なケース。
先にも例をあげましたが口内炎は『できる場所』『炎症の状態』『痛みの有無』など、その形態は様々なものがあります。
ここでは病院などの医療機関の診断が必要な状態をあげてみます。
①『2週間以上』炎症や痛みが続く場合
②口内炎の炎症やできものの境界線がはっきりしない場合
③炎症の内部に黒斑点などが混じっている場合
④炎症や腫れ、痛みがきつい場合
いずれの場合も自己診断は危険ですので該当する場合は口腔外科もしくは皮膚科、内科などへ相談してみることをおススメいたします。 『口内炎』はお腹の様子を知らせるサインです。
皆さんが心配される口腔がんや舌癌は全体の1~2%程度です。
99%は心配に及ばないものが多いのですがその一方で口の中や舌に表れる炎症は『体の内部の様子を知らせるサイン』であることも忘れてはいけません。
『口内炎が何を伝えているのか?』『どんな対処が必要なのか?』などをお伝えしておりますので是非、ご覧ください
『口内炎』を理解する
『口内炎』と『口腔・舌ガン』
の見分け方について
まずは安心するためにもチェックしてみましょう。
- 湿疹や炎症が2週間以上続いている
- 患部がボコボコしている
- 患部が盛り上がっている
- 炎症部分と皮膚の境界が不鮮明
- 炎症部位に黒や茶色の斑点が見られる
- 炎症箇所がだんだんと大きくなる
- 体重が減ってきた
- 首や顎のリンパ節に腫れや圧痛がある
いかがだったでしょうか?
1つでもある場合は対策が必要です。
医療機関にご相談ください。
口内炎の原因
口内や口唇を流れるツボ(経絡)は『胃、大・小腸』が代表的です。
口内炎や口唇に吹き出物や痛みが出た時に
『疲れているのかな?』『食べすぎ?』などの体の状態が思い浮かべる方も少なくないと思います。
これは『口と胃腸が密接に関わっている』ことが日常生活の中に根付いているお陰様なんですね。
このサインが出ているうちはほとんどが『未病(病気ではない)』状態がほとんどです。
これを『すぐによくなるだろう。』と放置しないことが大切なのです。 『口内炎』を緩和させるには薬だけでは不十分です。
口内炎の痛みや腫れがなくなるにこしたことはないですがそれだけでは不十分です。
口内炎ができた原因を見つけて、その原因に対する対応をすることが大切です。
ほとんどの場合は『胃腸に負担がかかっている』『体が疲れている』状態です。
簡単に言えば、胃腸も体も休ませることが基本的には重要です。
口内炎が『何度もできる方』『中々、治らない方』は是非、生活習慣を見直してみましょう。
一つは『食べすぎや食事の偏りはないか?』
一つは『食事を食べる時間帯(夜遅くに食事を食べていないか?など)』
一つは『十分に睡眠は取れているか?』
などなど、思い当たるところを改善するだけで口内炎は出なくなることも少なくないはずです。
是非、実践していただきたいところです。
次にもう少し、踏み込んだところで胃腸や体の免疫力を高める方法を紹介していきましょう。
口内炎を克服するために
口内炎から解放されるためには『体をリセット』することが大切です。 簡単なことですのでできるところからはじめてみましょう。
①腹式呼吸をする
腹式呼吸というと呼吸をすると思う方も多いですが実際には『腹膜運動』が正しいと当院では考えています。
腸内運動を高めることで体の免疫力をあげることにつながります。
昔から『皮膚は腸の表れ』と言われています。腸内温度を上げるだけで口内の粘膜組織にもアプローチできます。
②半身浴をする
腸内温度を上げることが免疫機能を上げてくれることが解っています。
また、リラックス効果も期待できることからおススメのアイテムです。
腸内温度が高まると自然と気持ちも楽になりますので合わせて、是非、お試しください。
その他にも『陰性食品(甘い物や精製食材)』の過食やストレス、お薬などによる原因が見え隠れする方も少なくありません。
『耳』の問題ですので頭部や耳周辺へのアプローチがしたいところですが『体全体の代謝アップ』が 早期回復のためには大切です。
口内炎の方への施術
①鍼灸で『修復力を高めよう』
鍼灸というと怖いイメージがあると思いますが当院の実際の施術では『ほとんど刺された感はありません』。
それは当院が3000年以上の歴史を誇る『経絡施術』を採用しているからです。
数千年前から伝わる鍼灸治療ですが昔は今のような『鍼先の鋭利なものはありません』でしたので皆さんがイメージするような鍼を体にたくさん刺す治療は出来なかったのです。鍼を体の奥まで侵入させる技法はその施術目的が『筋肉』に限られた歴史が浅い鍼法になります。
古来から伝わる体の内部に作用する経絡鍼法は『ツボ』を使います。ツボの深さは『皮下約0.5mmから2mm程度』でその間にツボの流れを刺激するためにかなり高度なテクニックを要しますので現在ではあまり、使われなくなりました。
では、『修復力を高める』とはどんな方法なのでしょうか?
修復力と関係する体の臓器は『肝臓』と『肺』です。その他には『大腸や胃』などの消化・排泄器官も大きく関わります。
実際の施術では口内に入るツボである『胃、大腸』『感染などから身を守る肝臓』の調整が必須です。
口内は飲食物や空気中の細菌類がたくさんあるところです。
健康状態であれば、これらの細菌類の影響を受けることはありません。
体が疲れていたり、胃腸が弱っていると口内の粘膜組織に悪影響を及ぼすことになります。
これらの細菌類から身を守る働きを担うのが『肝臓』です。まずは身を守ることが口内炎対策には大切な施術です。
次に大切になるのが『胃腸の活性化』です。皮膚の粘膜組織を修復するためには『栄養の吸収力』が大切です。
飽食の時代と言われる時代ではありますが栄養状態の悪い方は少なくありません。口内炎が起こりやすい根本的な理由でもあります。
『口の中の腫れや痛みだけに目を向けていると本当の原因を見失う』ことになりかねません。
まずは臓器間ネットワークを整えることが大切な第1歩です。
②『顎関節と肋骨調整』は必須です。
口内炎にお悩みの方の中には『唾液の分泌が悪い』方が少なくありません。
唾液の分泌を促すために顎関節の歪みを正すことが大切です。
それと同じくらい重要な部分が鎖骨や肋骨に覆われる『胸郭(きょうかく)』と呼ばれる部分になります。
血液や体の水分(リンパ液など)の流れを整えるために助けてくれるのが『呼吸作用』です。
大腸や膀胱の排泄機能を高め、余分な水分を体の外に追い出すためには十分な酸素供給が必要なのです。
呼吸の状態が現れる関節は肺を入れる『肋骨』と『肩関節』です。
肋骨と鎖骨の状態をチェックし、問題があれば調整することでこの問題は解決します。
呼吸が乱れている状態では代謝は上がりようがないのです。
体の老廃物を処理し、リセットさせるには呼吸機能の安定は不可欠です。
骨格の調整はいち早く、新陳代謝を整えるために重要な施術です。
③薬に頼らなくてもよい
ずっと薬を飲んだり、塗ったりしているけれど変化がない場合は効果は見込めません。
副作用の観点からも少し、考え方を変えるほうがいいこともたくさんあります。
当院では自分で取り組めることも含めて、薬から離れる方法もお話しながら取り組んでいただいております。
◎通院頻度の目安
- 外傷やおケガによるお悩み・・・・1~8回くらい
- 慢性化したお悩み・・・検査後にご案内いたします。
- 内科疾患が原因のお悩み ・検査後にご案内いたします。