『腰椎分離症』はスポーツや過度の労働などを続けているもしくは続けていた方に多く見られます。
分離症は『腰椎の椎弓と呼ばれる部分の骨折により腰椎が二分されるために起こる』状態を表しています。
ジャンプや体幹(腰)を捻じるなどの動作が繰り返されることにより起こる『疲労骨折』と考えていいでしょう。
骨折が多く確認される場所は『第5腰椎』で、成長期の青少年に多いことも特徴の一つです。 腰椎分離症を放置しておくと『腰椎すべり症』に移行することも少なくありません。
腰椎すべり症になると腰椎が前方や後方にズレを起こし、神経を圧迫することになります。
それにより下肢に痛みやしびれを引き起こし、運動制限が起こるようになります。
また、年を重ねてから痛みやしびれが出るケースも多いことも特徴の一つです。
一般的な処置としては基本的に『安静・固定』を3-6カ月続けながら痛みやその他の症状を考慮しながら周辺筋力の強化を行うことが推奨されています。
症状緩和が見られない場合や椎骨の動揺が激しい場合は骨移植術や固定術などの手術が行われます。 当院にも分離症やすべり症などの診断を受けた方のご相談は少なくありません。
特に多いご相談は『試合が近いので手術などは受けられない』『手術に踏み切れない』などが挙げられます。
当院で進めている腰椎分離症やすべり症の方に対する『施術』や『対策』『予防方法』などをまとめてみました。
お困りの方は是非、ご覧ください。
『腰椎分離症』でお悩みの方へ
『腰椎分離症』について
当てはまるものを書いてみました。
気づいてない方もおられますので是非、ご一読ください。?
- 腰が痛む
- 大腿部外側がだるい
- 大腿部に鈍痛がある
- 腰を反らせると痛む
- 前かがみになると腰に痛みが走る
- ある程度の時間、運動を続けると痛みが出る
- ずっと、立っているのが辛い
- 長時間、座っていると痛みが出る
- 中腰の作業が長くできない
いかがだったでしょうか?
1つでもある場合は対策が必要です。
是非、おかだ鍼灸整骨院にご相談ください。
腰椎分離症の原因
腰椎分離症の原因は反復した運動による『連続した外力』により起こるとされています・・・・が。
当院では腰椎分離症が発症する『場所』を検証することを重要視しています。
例えば、腰椎分離症がよく起こる場所は『第5腰椎』です。
ここを東洋医学のツボに置き換えると『大腸兪』というツボにあたります。 当院ではこの場合、大腸に病変があるかどうかは別として『働きや負担がかかっているかもしれない状態を表している』と仮定して体の全体をチェックすることからはじめます。
大腸のツボの流れは大腸から肺を通って、肩から腕を通って、指先に至ります。
これらのどこかに異常が隠れていたり、表れているところを施術ポイントにすることで『腰』の状態に影響が及ぶのです。
この手法を『経絡施術』といいます。
『弱っているところに異常が起こる』ことは必然です。
その弱っているところの信号を出してくれているのが『病状』にあたります。
体に張り巡らされた『ツボ』から腰椎分離症の本当の原因を探ることが大切です。
腰椎分離症を克服するために
腰椎分離症を克服するためには『患部周辺の靭帯や筋肉の柔軟性』を高めることが大切です。 『筋力強化』を勧める手法が多いのですが損傷した腰椎を守るためには『力(パワー)』よりも『柔軟性』が大切になります。柔軟性を高めるためにご自身でできることをお伝えさせていただきます。
①腹式呼吸をする
腹式呼吸は実際には『横隔膜の運動』です。
横隔膜の筋繊維はお腹を守る腹膜だけでなく、背骨の前では『腰筋群』と密接なつながりを持っています。
また、腸間膜や腹膜などにもつながっていますので免疫力強化のためにも大切な運動です。
②半身浴をする
腸内温度を上げることが免疫機能を上げてくれることが解っています。
また、リラックス効果も期待できることからおススメのアイテムです。
緊張と弛緩の『弛緩を促す』ことで柔軟性の強化に役立ちます。
その他にも『陰性食品(甘い物や精製食材)』の過食やストレス、お薬などによる原因が見え隠れする方も少なくありません。
『腰椎』の問題ですので腰へのアプローチがしたいところですが『免疫力アップ』が腰椎分離症の症状緩和には大切です。
腰椎分離症の方への施術
①鍼灸で『血行回復』
鍼灸というと怖いイメージがあると思いますが当院の実際の施術では『ほとんど刺された感はありません』。
それは当院が3000年以上の歴史を誇る『経絡施術』を採用しているからです。
数千年前から伝わる鍼灸治療ですが昔は今のような『鍼先の鋭利なものはありません』でしたので皆さんがイメージするような鍼を体にたくさん刺す治療は出来なかったのです。鍼を体の奥まで侵入させる技法はその施術目的が『筋肉』に限られた歴史が浅い鍼法になります。
古来から伝わる体の内部に作用する経絡鍼法は『ツボ』を使います。ツボの深さは『皮下約0.5mmから2mm程度』でその間にツボの流れを刺激するためにかなり高度なテクニックを要しますので現在ではあまり、使われなくなりました。
では、『血行回復のための施術』とはどんな方法なのでしょうか?
血行と関係する体の臓器は『肝臓』と『心臓』です。その他には『胆のうや小腸』などの消化・吸収作用も大きく関わります。
実際の施術では『ウイルスなどの侵入から身を守る肝臓』『栄養を吸収する小腸』と『血液を巡らせる心臓』の調整が必須です。
そして、内部のパワーが高まってきたら『筋肉の伸縮力』が高まり筋肉に柔軟性が生まれるという流れになります。
一旦、血行回復にスイッチが入るまでには時間を要しますが体が循環力を取り戻せば、免疫機能も向上し、相乗効果が表れます。
「『血行』がよくなると腰椎にも柔軟性が戻ります。骨折部に負担をかけない状態を作ることが出来れば、腰椎分離症であることも忘れてしまいます。体を支えているのは骨ではなく筋肉であることをしっかりと認識することが大切です。
②『骨盤と肋骨調整』は必須です。
子宮や卵巣を守るために『骨盤の歪み』は子宮の働きを高めるためには正しておく必要があります。
それと同じくらい重要な部分が鎖骨や肋骨に覆われる『胸郭(きょうかく)』と呼ばれる部分になります。
血液や体の水分(リンパ液など)の流れを整えるために助けてくれるのが『呼吸作用』です。
子宮の筋肉が正常に収縮して、老廃物を体の外に追い出すためには十分な酸素供給が必要なのです。
呼吸の状態が現れる関節は肺を入れる『肋骨』と『肩関節』です。
肋骨と鎖骨の状態をチェックし、問題があれば調整することでこの問題は解決します。
呼吸が乱れている状態では代謝は上がりようがないのです。
体の老廃物を処理し、リセットさせるには呼吸機能の安定は不可欠です。
骨格の調整はいち早く、新陳代謝を整えるために重要な施術です。
③薬に頼らなくてもよい
ずっと薬を飲んでいるけれど変化がない場合は効果は見込めません。
副作用の観点からも少し、考え方を変えるほうがいいこともたくさんあります。
当院では自分で取り組めることも含めて、薬から離れる方法もお話しながら取り組んでいただいております。
◎通院頻度の目安
- 外傷やおケガによるお悩み・・・・1~8回くらい
- 慢性化したお悩み・・・検査後にご案内いたします。
- 内科疾患が原因のお悩み ・検査後にご案内いたします。