ご来院の経緯
出産後、1カ月くらいしてから眠れない状態が続いた。体が熱いが熱はなく、悶々とした状態が続いていた。それが1カ月くらい続き
子育てが出来ないのではないかという不安感に襲われ、実家に戻って、母に手伝ってもらいながら何とか過ごしている。食欲もなくなり母乳の出も悪くなってきたので不安は増すばかり。精神的な問題の他に腰や背中が痛み赤ちゃんを抱くのもつらい日がある。妊娠中は比較的問題なく過ごせたので何が起こっているのか分からない。
産婦人科で相談すると子育てに慣れるまで仕方がないという話をされた。
症状
寝付けない、寝てもすぐに目が覚める、不安感、赤ちゃんが泣くのが怖い、腰と背中の痛み、食欲がないが無理に食べている
来院された方
期間
30代 女性 主婦 大阪市中央区
2017年10月
通院頻度
回数
週3回;3週間 週1回;3カ月
15回
施術の考え方と経過
当院での検査結果
体幹テスト;胸型
東洋医学的検査;腎虚心実
骨盤;右後方回旋
椎骨;C7,TH4、TH7、TH12、L2、L5
施術方針
恥骨の歪みが見られるため産後の骨盤矯正。 鍼灸施術では産後の疲労回復のため、頸部に緊張が見られるためにホルモンバランス療法を実施しながら経過の変化とともに各関節運動を正常化に導くことで回復を見込めると判断しました。
内容
鍼灸;腎虚
整体;肋骨調整・椎骨調整・横隔膜調整・骨盤調整
※東洋医学の施術は毎回、変化に応じて変わりますのでご了承ください。
1回目施術後 靴下を前屈みで履けるようになった。 4回目来院時腰痛はかなりマシ。足の痺れの方が気になる。ふくらはぎが毎朝、つる。
その後は経過を見てから再提案としました。
1回目の施術後、背部痛と腰痛は緩和され、息がしやすい感じがするとのこと。
2回目来院時、まだよくわからない。でも、赤ちゃんを抱くときの痛みは気にならなかった。
5回目来院時、少し、眠れるようになり、ごはんとみそ汁をしっかりと食べられた。でも、赤ちゃんを見ていると辛くなる。
10回目来院時、眠れる日が出てきた。食事も食べられるようになってきた。少しずつ、気分が前向きになれる気がしてきた。
15回目来院時、自宅に帰れると思うのでこの後、そのまま帰る用意をしてきた。時々、腰が重いことがあるが痛みではない。
その後、月に1-2回定期的な来院に変更。
施術者から一言
産後の不眠を訴える方のほとんどは呼吸機能の問題が見られます。鼻炎であったり、花粉症であったり、それぞれの問題を見極めることが重要です。産後の体調不良は早期解決が必要ですので高頻度のご通院の提示になりますが今回はご両親の協力もあったので上手く切り抜けることができました。
東洋医学的な方針としては補腎が主な目的となりますが脾胃の状態も大きく関わるご症状です。解りやすい対策として『冷えの予防』を意識していただくことが重要です。
衛生管理
hygiene control
◎通院頻度の目安
- 外傷やおケガによるお悩み・・・・1~8回くらい
- 慢性化したお悩み・・・検査後にご案内いたします。
- 内科疾患が原因のお悩み ・検査後にご案内いたします。
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