ご来院の経緯
夏(8月)に体調が思わしくなく、風邪かな?と思ってると食事中に自分では気づかないうちに食べ物が口からこぼれていることを主人に指摘された。
その3日後、朝起きると顔がゆがんで力が入らない状態に。主人が驚いて、救急車を呼ぶがそこでのやり取りで病院を紹介してもらい電話して、受診。
脳には異常がなく『顔面神経麻痺(ベル麻痺)』と言われる。
早速、点滴を受け、半年経っても戻らない場合は形成外科的な手術を勧めるとの話を聞かされる。
4カ月以上経った今も顔の動きは戻らない状態。
ベル麻痺の状態
左眉、口角ともに下がる。
食べ物を口に入れると意図せずにこぼれ落ちる状態。
目を閉じることができない。
睡眠は良好。
食欲はある。
来院された方
期間
20代 女性 主婦 東大阪市
2017年12月
通院頻度
回数
週3回;2週間
週1回;4カ月
その後は経過を見てから再提案としました。
施術の考え方と経過
当院での検査結果
病院での診断通り、末梢神経性の顔面神経麻痺と判断。
左頬は動かず、目を閉じることが出来ない状態、病的共同運動が見られる。
両耳下腺に圧痛を認め、過敏な状態。
体幹テスト;胸型
東洋医学的検査;肝虚肺実証
骨盤;後屈強
椎骨;C5-6、TH3-4、TH12、L5-4
施術方針
低周波を自宅でかけるなど過度の刺激を入れていたので少し、控えていただく。
むくみが強く、全身的な水分代謝向上が大きな目標になる。
内容
鍼灸;肝虚
整体;肋骨調整・椎骨調整・横隔膜調整・足関節・股関節調整
※東洋医学の施術は毎回、変化に応じて変わりますのでご了承ください。
2回目来院時
変化は感じない。
5回目来院時
前回の施術後、腹痛あり、下痢をした。次の日に起きると目が閉じれるようになっていた。
6回目来院時
顔の重だるさと頭痛がマシになる。
13回目来院時
顔の感覚が戻ってきた感じはある。食べものはこぼれる。
25回目来院時
口を動かすと目が動く反応がなくなった。食べ物がこぼれることもなくなってきた。
32回目来院時
元に戻ったと思う。
完了。
施術者から一言
ベル麻痺の典型例ですがご自身でマッサージや低周波で刺激を過度にかけておられたのが原因かどうか解りませんが
病的な共同運動がみられ、少し、心配しておりました。食生活への取り組みがあまり、できないこともあり、予定よりも
完治までに時間を要しましたが何とか、回復されてよかったです。
衛生管理
hygiene control
◎通院頻度の目安
- 外傷やおケガによるお悩み・・・・1~8回くらい
- 慢性化したお悩み・・・検査後にご案内いたします。
- 内科疾患が原因のお悩み ・検査後にご案内いたします。
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