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体の中からきれいにするために:デトックス対策

体をきれいにする方法

 最近(2024年6月現在)、よくある問い合わせに
『デトックスするためにはどんな方法がありますか?』
という旨のご相談をいただきます。

気になる方もいると思いますのでここでの明言は
避けますがSNSや一部マスコミの報道を受けて
だと思います。

現在、多くの方の体調不良や関節等に起こる原因として
考えられるものとしては大気汚染や水質問題、食品添加物、
農薬、薬品等など様々なものがありますので
『特定するのは難しい』というのが本当のところですね。

意図的に解らないようにされているのかもしれません。w

しかし、お体に不具合を訴える方は確実に増えています。
また、実際の施術においても解毒を目的にする手法の
施術を施すことが増えているのも事実です。

特に新規の患者さまはもちろんですが1~2か月に1度くらい
の頻度で来院いただく方も同じようなご症状と対策が必要
な状態です。

これは小さなお子さんにも同様の状況で治療歴30年以上の
私も初めての経験をしています。

ただし、東洋医学は病名に対する治療をしているのでは
ありませんのでその時々、患者さまの状況に応じた対応を
してので施術自体は大きな問題ではありませんが・・・。

では、今回はデトックスについての対策や施術について
お伝えしていきたいと思います。

もくじ

自分でできるデトックス

体に溜まった体に害のある物質は挙げるとキリがありませんが
重金属や化学物質などの人工的な物質と人体から排泄される
排泄物(鼻水、痰、便、垢など)があります。

①人の体は本来、それらを日々、排泄しているのですが排泄
しきれないものは風邪などを引いた際に一気に体外に追い出す
こともあります。

風邪をひくと大騒ぎする最近の傾向ですが風邪を引いた時に
起こる『鼻水が出る』『痰が出る』時に『下痢をする』など
の減少も立派なデトックス(解毒)と言えます。

これを東洋医学では『陽病』と呼んでいます。

②一方、作為的にデトックスするのであれば、古来より
『断食』が有名です。栄養素が入ってこない日々が数日、
続くと体は少しの物でも吸収しようと腸内や臓器に溜まった
汚れや有害物質を体外に放出する人体の働きを利用した
方法です。

ただし、これはかなりの下準備と訓練が必要で一般の
方にはおススメできるものではありません。

近年、ファスティングと称して、妙なジュースを飲みながら
取り組む断食モドキが流行っていますが甘い砂糖の
塊のようなものを飲みながらデトックスなどできませんので
覚えておいていただきたいと思います。w

③時間はかかりますが一番安全で長く続けられる方法と
しては『有害なものを可能な限り食さない。』ことで積み重なる
負担がなくなっていくことになります。

人体には元々、体をきれいにする働きは備わっているので
新たな毒素を積み上げなければ、徐々にではありますが
体は浄化されていきます。

この場合、添加物や農薬、その他の薬品(サプリも含む)
食品、水に至るまで相当な情報が必要になりますので勉強する
環境や媒体が必要になりますが一番安全な方法と言えます。

④調理方法で有害物質を可能な限り除去する
方法もあります。数年前から当院では『50度洗い・低温調理』
を推奨していますが③と合わせて、日々の生活に取り入れると
かなりの効果が期待できます。

ここまで読んで、『面倒くさ!』と思われた方が多いと思いますが
どの時代も生きるということは面倒くさいものなのであきらめましょう。w

いずれにしても簡単便利に健康な生活を送り続ける方法など
ないのです。

また、何気に良さそうなもの、最近よく見かけるものとして例を
挙げると重曹やクエン酸、サプリや薬品などがSNSなどで見かけます
が合う合わないがありますし、長期で使用した場合のリスクは
誰にもわからないのが現実なのです。

鍼灸治療でデトックス(解毒)効果はあるのか?

最後に鍼灸治療を受けることでデトックス(解毒)効果は期待
できるのか?ということについて紹介します。

結論から言うとかなり期待できると私は思っています。

ただし、この効果を『副反応(リスク)』とお伝えする必要が
あります。

人体の持っている自然治癒力を高めるということは

  1. 体温が上がる。(発熱する)
  2. 排泄がある。(下痢、多尿、鼻水・痰が出る、湿疹など)
  3. 体がだるい、眠くなる
  4. 痩せる

などの現象がついて回ります。一般的には病気と捉えられる
現象となります。

何も体に起こらず、感じずにデトックス(解毒)はあり得ない
というのが現実なのです。

これらの現象をはじめにお伝えしたように東洋医学では
『陽病』と呼んでいます。

陽病を簡単に言うと『解毒することで体を整える病気』と
いうことです。

体温が適正(36.5~37度前後)で排泄がきちんとできていれば
健康状態は保たれるという考え方です。

ちなみに最後になりますが鍼灸治療においてのデトックス(解毒)
の方法を具体的に紹介すると

『肝』(血液をきれいにする働き)を助け、肝の細胞に酸素
供給を促し、胃腸の滞りを正して、消化液の分泌を助ける

ということをしています。

こんな治療は少し前までは呑兵衛のおじさんか、薬の副作用で
苦しむ方くらいにしかしてなかったんですが現在はお子さんにも
施すことが多々あります。

その時代によって、やるべきことは変わることはわかっては
いるのですがかなり複雑な思いはあります。

長くなりましたがこれをご覧いただいた方はここに書いた方法で
出来ることから取り組んでいただきたいと願います。

では、今回は以上になります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

okadaのアバター okada 院長

大阪市生野区のJR東部市場前駅から徒歩4分のところにある『おかだ鍼灸整骨院の院長 岡田彰久』です。東洋医学の良さを皆さんに伝えるための勉強会である『今日から使える東洋医学』もよろしくお願いいたします。

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