他人事ではない、春のアレルギーとやる気と眠気
春のアレルギーの代表と言えば、『花粉症』が思い浮かぶと思います。
花粉症の主な症状は誰もがおなじみですが
①鼻つまり、鼻水など
②目のかゆみや結膜炎など
③喉の痛みやかゆみ
④咳やくしゃみ
などが一般的だと思います。
さらに最近では珍しくなくなった『食べ物・環境アレルギー』
①小麦、大豆などの昔からあるもの
②大気、水などの環境の影響
③添加物、薬物、サプリなどの人工的なもの
などは近年、増加しています。
これらのアレルギーは皮膚に症状が表れることが多いのが特徴です。
では、これらのアレルギーと『やる気や眠気』にどのように関わっているのかを考えていきましょう。
花粉症、皮膚炎、喘息は別物ではないことを理解しましょう。
アレルギーが辛いのは鼻や目、気管の粘膜に炎症をきたして、様々な症状を起こすことです。
具体的には
呼吸器:鼻づまり、鼻水、副鼻腔炎、咳、痰が絡む、息苦しい
目:目のかゆみ、結膜炎、目やに、緑内障モドキ
皮膚:湿疹、肌荒れ、じんましん、浸出液を伴う皮膚炎、口唇ヘルペス、帯状疱疹、脱毛
その他:頭痛、不眠、便秘、下痢、お腹の張り、腹痛、関節痛など
など、様々な症状に発展していきます。
これらはすべてがアレルギーによって引き起こされる『炎症反応』です。
『体質やお体の状態によって、症状の出るポイントに差が出る』
ということになります。
また、症状によって侵されている深度(重症度)もわかります。
軽度な順に挙げていくと
粘膜の炎症(目や気管、鼻などの主な症状)⇒皮膚炎(湿疹など)⇒胃腸の問題⇒臓器の問題
などが目安となります。
※詳しい分類については専門的な話になりますので割愛させていただきます。
気付いた方もおられると思いますが
アレルギー反応が出だすとだんだんと体の奥深くに病巣が移っていくことがわかります。
はじめは目のかゆみや鼻水が出る程度だったものが湿疹やじんましんを伴うようになり、
筋肉や関節痛、胃腸の問題に苦しむようになり、最後は臓器に及んでいくということです。
では、なぜ重症度が増していくのでしょうか?次に考えてみましょう。
体に『不要なもの』と『必要なもの』を理解しましょう。
アレルギー反応が重症化していく大きな理由の一つに
『体にとって不要なものを大事に残しておく習慣』
があります。
ピンとこない方も多いともいますが多くの方はこれを実践されています。
体に不要なものとは『排泄物』を指します。具体的には鼻水や痰、皮脂、尿、便などを指します。
女性の月経時の出血も排泄物にあたります。
これらの排泄物がスムーズに出ていかないと体は新しいものを取り込むことができません。
いわゆる『代謝ができない状態』に陥ることになります。
代謝とは簡単に言うと『(排泄物を)出して、(栄養を)入れる』ということです。
よくあるご相談に『便秘』がありますが治療や食養生に取り組んで、下痢をすると多くに人は『下痢止め』を飲んで止めてしまうのが当たり前の行動です。
最近、女性によくみられるのがピルを飲んで生理をコントロールすることも裏を返せば、代謝を止める行為です。
鼻水、排泄、排尿などなど、出るのは入れているから出るのであって、出ないとパンクしてしまうことになります。
現代人のアレルギーの正体がおわかりいただけたでしょうか?
それらの老廃物が皮下や副鼻腔、気管の粘膜に溜まった結果、『常に炎症反応』が起こることになります。
なぜかというと、体は不要なものを体の外に追い出すために局所的に温度を上げるという反応を引き起こすためです。
わかりやすく言うと風邪を引いたときを思い浮かべていただければいいのですが概ね、
発熱⇒咳やくしゃみ⇒鼻水や痰が出る⇒時に下痢
というような経過を辿るのは誰もが知るところです。
この経過と同じことが慢性的に繰り返されるのがアレルギーというものなのです。
微熱が続き、気管や鼻腔、腸内に常に炎症をきたしてると当然ですが体はだるくなり、果ては疲れ果てて、眠くなるのは当然と言えば当然ですね。
人の体は体を癒すときに眠くなるのが当然なのです。
やる気が出ない、いつも眠い人へ
昨今、やる気が出ない、学校や仕事に行けないというお悩みの方が増えています。
そうでないまでも体の不調や痛みを訴えながら辛い生活を送る方は少なくありません。
その原因をストレスとして、片付けられているのが現実です。
ここで書いていることは『面倒くさっ!』と思う人もいると思いますがやる気が出ない、いつも眠いという状態はとても奥が深いということを自覚していただければ幸いです。
まずは今日からアレルギー対策として、
①アレルゲンとなる食べ物は少量にする。
具体的には精製小麦や白砂糖、牛乳などを使った食品です。
②早く寝る。
23時から3時までを睡眠時間に含むように生活リズムを整えましょう。
出来ることだけでもいいのでやれることから取り組むことが大切ですね。
では、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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